04:30 東京出発
玄関のドアを開けた瞬間もわっと湿気にからだが包まれる。夜明け前に一雨あったよう。去年の北海道とは打って変わって今年は過酷な暑さとの戦いを覚悟する。
仙台経由、山寺まで輪行
Maxやまびこで仙台9時15分着。一転のどかな仙山線に乗換え山寺1030到着。ぎゃ!もう入道雲が出てる。ではまず立石寺へ。

コオニユリ。ここ立石寺だけでなく、このさき道いく家々の庭先でもたくさん見ました。ちょうどいい季節だったようです。

根本中堂のすぐ奥に古い句碑。ちょっと文字が見にくい。 碑にはもちろん、かの有名な句が・・・。
おくのほそ道・立石寺の段より
”閑かさや岩にしみ入る蝉の声”
更に先に行くと芭蕉と曾良の像。ディズニーランドでミッキーマウスを見つけたように、みんなここで一緒に記念撮影。
せみ塚:芭蕉翁の句をしたためた短冊をこの地に埋めて、石の塚をたてたもので、せみ塚といわれている。(案内板より)
11:40 昼食 おのや(JR山寺駅前)
めっちゃおいしかったです。ここではじめて山形の郷土料理”だし”ってのを知りました。この”だし”っていうのは、ナス、キュウリ、ネギ、ミョウガ、シソなどを細かく切ったものにかつお節をのっけて醤油をまわしかけて味付けします。それを豆腐やご飯にのっけて食べます。ミョウガの味が絶妙に利いて、暑い夏の食べ物としてはうってつけのメニューじゃないでしょうか?かなりお気に入りです。
おのや:山形県山形市大字山寺駅前4273-1 0120-51-2134
では、山寺駅で自転車を組み立て出発です。日焼け止めもたっぷり塗って走るが、とにかく暑い!山寺街道を下り、天童市を経由して北上し、目指すは大石田。途中、東根市にある六田宿で思わずゆかりの地を見つけた。
14:00 六田宿
尾花沢の段より
”眉掃きを俤にして紅粉の花(まゆはきをおもかげにしてべにのはな)”
山形といえば今はさくらんぼ、ラフランスのイメージですが、江戸時代はこのあたり一帯で紅花が盛んに栽培され山形県の県花ともなっています。栽培された紅花は加工された後、最上川を下って酒井港を経由し京都へ出荷されていたようです。
ここ六田宿は麩の製造が盛んな地で、いまでも何軒かお麩やさんが軒を並べています。その中の一軒齋藤本店さんの庭先で見つけました。その奥に句碑もあるので(写真下左)一歩足を踏み入れると、どうぞどうぞとお店の方が中に招き入れてくれました。お店には、これまで訪れた方々の俳句が飾られており、多くの方がここを訪れていることがわかります。斉藤本店さんではお盆休みもなく稼動しているようで、お店の奥では焼いたばかりの麩がずらっと吊るされており、乾いた麩はカットされて箱詰めされていました。(写真下左)
お店の方のご厚意で焼いたばかりの麩を食べさせていただきました。これがほんとにおいしかった。ただの麩とバカにしてはいけません。焼きたての麩は、塩味の利いてないフランスパンのようです。すっごく香ばしくて、そしてなんと言っても中はまだもちもちしていて、まさしく焼きたてフランスパンのように皮はぱりっと、中はしっとりとしていて、予想外のおいしさでした。
斉藤本店:山形県東根市六田1丁目3-19 TEL:0237-42-0802
15:42 最上川との出会い
初・最上川です。たっぷりと水が湛えられていたので湖かなって思ったら川、まさしく最上川でした。芭蕉ももちろんこの地で最上川と出合っています。川幅は広く滔々(とうとう)と流れています。最上川は、山形と福島の県境、西吾妻山を源流がとされ日本で7番目に長い全長229km、ずっと山形県内をながれる「一県一河川」、母なる川と呼ばれています。これからしばらく私も最上川とともに進みます。
国交省のサイト、「最上川電子大事典」面白いです。
16:45 石水山西光寺
大石田市内にある西光寺です。芭蕉はこの大石田で下の句を詠んでいます。それを記念して、江戸時代にはすでにこの西光寺さん境内に句碑がたてられました。その句碑ももちろん現存しますが風雪により痛んできており、下の写真は近年になって建立されたものです。
曾良『俳諧書留』より
”さみだれを あつめてすヾし もがみ川” ばせを
あれって感じたと思いますが、ここでは、あつめてすずしの句なのです。芭蕉はこの後、この句を推敲し、奥の細道に採用されるかの有名な句となるのです。
19:00 新庄市到着
大石田の後はのどかな田園風景を走ります。途中、猿羽峠を通る予定でしたが、いきなり未舗装道路がしばらく続いていたので、去年の北海道の夕暮れの中のオフロード走行を思い出し、即座に引き返しトンネルを抜けていきました。

19:00に新庄到着。しかし、宿泊先は未定。JR新庄駅へ行き、案内板から探し出しポストホテルへ決定。ビジネスホテルでしたが、人のいいフロントのおじさんや東京・池上から来て釣り三昧に興じているお金持ちなおじさん、ついた早々1時間くらい歓談させてもらい愉快な人でした。そして、ゆっくり入れる大浴場も有り快適でした。
走行距離:68.9km